クリニックブログ

2020.01.04更新

横浜市内では小学校を中心に12/16~12/22の1週間で学級閉鎖78件、患者数1,346人が報告されています。また、昨シーズンと比べて入院や重症例の報告が多くなっています。

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◆ウイルスの型
現在確認されているのは A型が98.9%B型1.1% となっています。

 

◆患者報告数
定点あたりの患者報告数は前週に比べ増加しています。

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◆市内で流行がはじまっている区
横浜全区で流行が認められています。都筑区、神奈川区を中心に患者報告数が多くなっています。

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◆入院症例情報(入院サーベイランス)
市内では累計69人の入院が報告されています。うち、半数が10歳未満の小児となっています。(10歳未満35人、10歳代4人、20歳代2人、30歳代1人、40歳代2人、50歳代2人、60歳代4人、70歳代9人、80歳代10人)

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◆重症例の報告
ICUや人工呼吸器の使用、頭部CT検査、脳波検査などが実施された重症肺炎脳炎が疑われた患者は前週より増えています。また、昨シーズンに比べ報告数が多い状況です

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◆重症例の年齢分布
重症肺炎や脳炎が疑われる入院患者は 小児と高齢者 で多く報告されています.

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当院では1月末までインフルエンザワクチンの予防接種を行っております。(中学生以上を対象)
ご希望の方はお電話またはインターネット予約にてお申込みください。
※ワクチンの数に限りがございますのであらかじめご了承くださいませ。

【インフルエンザ流行情報に関する問い合わせ先】
横浜市衛生研究所感染症・疫学情報課 045-370-9237
横浜市健康福祉局健康安全課 045-671-2445

【引用】
横浜市衛生研究所 045-370-9237
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kenko-iryo/eiken/idsc.files/rinji03.pdf

 

投稿者: おおいウィメンズクリニック

2019.12.18更新

妊娠高血圧症候群は、妊婦さんの 約20人に1人の割合で起こる といわれ、妊娠34週未満で発症した場合、重症化しやすく注意が必要です。


妊娠高血圧症候群とは

(妊娠20週より前に「高血圧」を発症しあた場合は「高血圧合併妊娠」と呼ばれます)

 ●「妊娠高血圧症」の判断
 上の血圧値(収縮期血圧)が 140mmHg以上(重症では160 mmHg以上)、または下の血圧値(拡張期血圧)が 90mmHg以上(重症では110 mmHg以上)になった場合

 妊娠高血圧症に加え、尿中に蛋白が1日当たり0.3g以上(重症では2g以上)出た場合を、「妊娠高血圧腎症」と呼ばれます。

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どんな人がなりやすいの?
一般的に妊娠高血圧症候群のリスクが上がるといわれているのは下記の方です
 ・もともと糖尿病、高血圧、腎臓の病気などを持っている方
 ・肥満の方
 ・40歳以上の方
 ・家族に高血圧の人がいる方
 ・双子などの多胎妊娠の方
 ・初めてのお産(初産婦)の方
 ・以前に妊娠高血圧症候群になったことがある方

原因は、妊娠によって血管内皮細胞が傷害されたり全身への血流が悪くなるためといわれていますが、結論はまだ出ていません。


妊娠高血圧症候群は、赤ちゃんとお母さんにどんな影響があるの?
妊娠高血圧症候群は、お母さんと赤ちゃんの命に危険が及ぶこともあり、とても恐い状態です。

<赤ちゃんへの影響>
・胎児発育不全(赤ちゃんの発育が悪くなる)
・常位胎盤早期剥離(出産の前に胎盤が子宮の壁からはがれて赤ちゃんに酸素が届かなくなる)
・胎児機能不全(赤ちゃんの状態が悪くなる)
・いずれの場合も(最悪の場合)胎児死亡の可能性があります

<お母さんへの影響>
・血圧上昇、蛋白尿、むくみ
・けいれん発作(子癇)
・脳出血
・肝臓や腎臓の機能障害
・HELLP症候群(肝機能の障害と溶血という血液の障害)

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治療法はあるの?
治療は、<安静>と<入院>が中心になりますが、根本的にこの病気を治すためには妊娠を終了する必要があります。お母さんや赤ちゃんにとって妊娠を続けることが良くないと考えられた時には、たとえ赤ちゃんが早く生まれても妊娠を終わらせること、即ち出産が一番の治療となります。
また、けいれんを予防するためにお薬を用いることがありますが、急激に血圧を下げると赤ちゃんの状態が悪くなることがありますので、降圧剤は医師が慎重に使用します。
通常、出産後はお母さんの症状は徐々に良くなります。(ただし重症化した方は、出産後も高血圧や蛋白尿が持続することがありフォローアップが必要となります)


予防法はあるの?
この病気の予防については未だ確立されたものはありませんが、妊娠中の急激な体重増加や全身性のむくみは、その後の血圧上昇につながる可能性が高いため当院では特に以下の3つに注意するよう指導しております。

①体重増加
妊娠中の適切な体重増加は妊婦さんそれぞれによって異なります。肥満や急な体重増加は妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病のリスクとなります。妊娠中期以降は500g/週 以上の体重増加は要注意です。

②塩分の取りすぎ
1日の塩分量は10g以内に抑えましょう(小さじ2杯程度)
血圧の上昇やむくみの兆候がみられる場合には塩分の摂りすぎに注意が必要となります。レモンやごま、大根おろしなどで味付けの工夫をしましょう。また、減塩のものや出汁で割ったりすると塩分を抑えることができます。

③疲れ
疲労回復の為に午前と午後1時間ずつ横になって休みましょう。横になると子宮や腎臓への血流が増し、血圧も安定します。また長時間の携帯電話の使用やテレビ観賞も疲労や血圧上昇の原因になりますので注意しましょう。

 

参考文献)

日本産婦人科学会
http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=6
日本医科大学 「周産期看護マニュアル よくわかるリスクサインと病態生理」
https://www2.nms.ac.jp/hahanet/sign1_3_1.html

投稿者: おおいウィメンズクリニック

2019.12.14更新

横浜市内でインフルエンザ患者が急増しています。今シーズンは昨シーズンより1か月ほど早く流行開始となりました。
横浜市内では小学校を中心に12/2~12/8の1週間で学級閉鎖66件、患者数1,103人が報告されています。
また、昨シーズンと比べて入院や重症例の報告が多くなっています

 

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◆ウイルスの型
現在確認されているのは A型が98%B型2% となっています。

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◆市内で流行がはじまっている区
12/2~12/8調査では横浜18区中16区で流行が認められています。
鶴見区、港北区、神奈川区も前週に比べ、定点あたりの報告数が多くなっています。
今後さらなるインフルエンザの流行が予想されますので、手洗いやうがい、早期受診などの対策を心がけましょう

 

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当院でもインフルエンザワクチンの予防接種を行っております。(中学生以上を対象)
ご希望の方はお電話またはインターネット予約にてお申込みください。
1月末まで予防接種の実施を行っておりますが、ワクチンの数に限りがございますのであらかじめご了承くださいませ。


【インフルエンザ流行情報に関する問い合わせ先】
横浜市衛生研究所感染症・疫学情報課 045-370-9237
横浜市健康福祉局健康安全課 045-671-2445


【引用】
横浜市衛生研究所 045-370-9237
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kenko-iryo/eiken/idsc.files/rinji03.pdf

投稿者: おおいウィメンズクリニック

2019.12.10更新

妊婦さんとのお話しの中で「4Dエコーは他のエコーとどう違うんですか?」という質問をいただくことがあります。

「4Dエコー」という言葉を耳にしたことがある方も多いと思いますが、「2Dエコー」や「3Dエコー」と具体的にどう違うのでしょうか。

 

●2Dエコー(静止画、赤ちゃんの体の内部まで観察できる)
一般的に「超音波検査」というと 2Dエコー を用いて検査されます。
妊娠初期に子宮内にいる赤ちゃんを観察するには、内診台で膣内に超音波検査装置を入れて診察が行なわれます。この場合も基本的には 2Dエコー を使用しています。
また、妊娠が進むとお腹の上から赤ちゃんを観察する「経腹(けいふく)エコー」検査を行いますが、この際も 2Dエコー を使用して赤ちゃんの成長を確認します。
2Dエコーでは、赤ちゃんの骨格の成長や内臓の状態を観察することができます。

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●3Dエコー(静止画、赤ちゃんの形状を観察)
2Dエコーの情報をもとに立体的な画像を作成し、着色して凹凸を出した静止画像を「3Dエコー」といいます。3Dエコーは立体的に映し出すため、赤ちゃんの形状を観察することができます。2Dエコーとは違って、体の内部ははっきり見えません。

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●4Dエコー(動画、赤ちゃんの動く様子を観察)
3Dエコーに時間の要素を加えて、動画にしたものが「4Dエコー」です。
赤ちゃんの表情や動く様子がリアルタイムに観察できます。

妊娠20週を過ぎると、赤ちゃんがあくびをしたり、指しゃぶりをしたり
人間らしい動きを観察できるため、感動されるママも多くいらっしゃいます。

 

当院でも「4Dエコー」を導入しております。
2D、3Dエコー写真につきましては、妊婦健診時に無料でお渡しをしております。
また、4Dエコーにつきましても(外来の混雑状況に応じますが)無料でご覧いただいております。
2020年の春からは4Dエコーを録画してお渡しできるよう準備を進めております。(動画データのお渡しには専用のUSBが必要です。有料・受付時間の制限があります。)

※なお「4Dエコー」は赤ちゃんの向きや胎盤との位置関係により、はっきりとお顔が見えないこともありますので、あらかじめご了承ください。


<健診時のエコー画像の見方> プチポイント

妊婦健診では下記3つの項目を2Dエコーを用いて計測することで、赤ちゃんのEFW(児推定体重)を割り出し成長を確認しています。

①BPD(児頭大横径):頭の大きさ
②AC(体幹周囲長):腹囲
③FL(大腿骨長):足の骨の長さ

 

 

参考資料)

一般社団法人日本超音波検査学会 www.jss.org/magazine/pdf/2801/28_116.pdf

投稿者: おおいウィメンズクリニック

2019.11.30更新

横浜市内でインフルエンザ患者が急増しています。今シーズンは昨シーズンより1か月ほど早く流行開始となりました。
横浜市内では小学校を中心に11/18~24の1週間で学級閉鎖24件、患者数315人が報告されています。

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◆ウイルスの型
現在確認されているのは A型が95.6%、B型4.4% となっています。

 

◆市内で流行がはじまっている区
11/18~11/24調査では横浜18区中15区で流行が認められています。
今後さらなるインフルエンザの流行が予想されますので、手洗いやうがい、早期受診などの対策を心がけましょう。

 

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当院でもインフルエンザワクチンの予防接種を行っております。(中学生以上を対象)
ご希望の方はお電話またはインターネット予約にてお申込みください。
ワクチンは数に限りがございますので、あらかじめご了承くださいませ。

引用)横浜市衛生研究所 045-370-9237
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kenko-iryo/eiken/idsc.files/rinji03.pdf

投稿者: おおいウィメンズクリニック

2019.11.13更新

横浜市内がインフルエンザの流行期に入りました。昨シーズンより1か月ほど早い流行開始となります。
今シーズンでは横浜市内で既に41件(2週前の31件から増加)の学級閉鎖等が発生しています。

 

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◆ウイルスの型
現在確認されているのは  A型が92.6%B型7.3% となっています。

 

◆市内で流行がはじまっている区
10/28~11/3調査では横浜18区中9区で流行が認められています。
今後さらなるインフルエンザの流行が予想されますので、手洗いやうがい、早期受診などの対策を心がけましょう。

 

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当院でもインフルエンザワクチンの予防接種を行っております。(中学生以上を対象)
ご希望の方はお電話またはインターネット予約にてお申込みください。
ワクチンは数に限りがございますので、あらかじめご了承くださいませ。

引用)横浜市衛生研究所 045-370-9237
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kenko-iryo/eiken/idsc.files/rinji03.pdf

投稿者: おおいウィメンズクリニック

2019.11.05更新

令和元年台風19号をはじめ大雨により被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。

横浜市に避難されている妊婦さまへ各種母子健康サービスのご案内です。

 

●対象となる方
 台風19号の災害により、災害救助法の適用を受け、横浜市に避難されている方

(1)前自治体の妊婦健診の補助券を持たずに避難された方は、横浜市各区の福祉健康センターにお申し出ください。
   福祉健康センターにて補助券を交付頂いた後、当診療所へお越しください。
   鶴見区に避難されている方:鶴見福祉保健センター 鶴見区鶴見中央3-20-1(045-510-1818)

(2)前自治体の妊婦健診の補助券を持って避難された方は、そのまま当診療所へお越しください。

 

被災された地域の妊婦さまにおかれましては、被災のご心労に加え、かかりつけの診療所や環境を変えざるを得ない方もおり、ご不安も多くあるここと存じます。
当院ではスタッフ一同、妊婦さまのお気持ちに寄り添い、安心してご通院いただけますよう出来る限りお力添えさせていただきたいと考えております。
既に分娩の予約受付が終わっている月に関しましても、お困りの際は当院事務へご相談くださいませ。赤ちゃんとお母さまが安心してお産に臨めますようスタッフ一同心を込めてお手伝いさせていただきます。

 

~母子健康サービスについてのお問合せ先~
こども青少年局こども福祉保健部こども家庭課 045-671-2390 / kd-kokatei@city.yokohama.jp

災害救助法の適用状況 http://www.bousai.go.jp/taisaku/kyuujo/kyuujo_tekiyou.html

投稿者: おおいウィメンズクリニック

2019.09.30更新

妊娠・授乳中の喫煙、受動喫煙、飲酒は、赤ちゃんの成長に影響を与えます。禁煙、禁酒に努め、周囲にも協力を求めましょう。

●妊娠中にたばこを吸うことによって高まる様々なリスク

 

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・周産期死亡
妊娠22週以降の死産や新生児死亡(生後28日以内の死亡)、乳幼児突然死症候群(SIDS:sudden infant death syndrome)

・上位胎盤早期剥離
常位胎盤早期剥離とは、正常な位置に付着している(常位)胎盤が、分娩終了するより早い時期(早期)に剥がれてしまう(剥離)病気です。妊娠中、常にはたらいているはずの胎盤が、胎児がお腹のなかにいる間に子宮から剥がれてしまうと、母体から胎児への酸素供給が閉ざされて、赤ちゃんの状態が急激に悪くなってしまいます。

・前置胎盤
胎盤が正常より低い位置(膣に近い側)に付着してしまい、胎盤が子宮の出口(内子宮口)の一部/全部を覆っている状態を「前置胎盤」といいます。通常、経膣分娩(下からのお産)では赤ちゃん→胎盤の順に出てきますが、前置胎盤では、胎盤が赤ちゃんよりも下(膣)側にあります。胎盤→赤ちゃんの順に下から出てしまうと、胎盤が出る時に大出血してしまい、また、胎盤が出た時点で赤ちゃんは「胎盤からの栄養が途切れ」「自分はまだ子宮内にいるから呼吸もできず」という状態になってしまいます。したがって、前置胎盤の場合には、ほぼ100%が帝王切開分娩です。

・前期破水
陣痛が起こる前(分娩開始前)に卵膜が破れ、羊水が流出したものを前期破水(PROM)といいます。破水にも種類がありますが、破水の仕方によっては子宮内感染などを起こす可能性があります。

・切迫早産
日本では妊娠22週0日から妊娠36週6日を「早産」と言います。(妊娠22週未満の出産は「流産」といい、「早産」とは区別されます)妊娠22週で生まれた場合、早産となりますが赤ちゃんの体重は500 g前後で長期間の新生児医療(新生児集中治療室での治療)が必要となり、また、早く生まれた赤ちゃんほど、後で重篤な障害が出現する可能性が高くなります。切迫早産とは、「早産」の一歩手前のことを言います。
切迫早産のリスクも喫煙することにより高まるといわれています。

 

●米国での研究報告によると
米国で行われた研究によると妊娠中に喫煙することにより、先天性指異常(手や足の指の多指症、少指症、無指症、合指症)の発生確率も高くなるとされています。
1日に吸うたばこの本数が、1-10本で1.29倍、11-20本で1.38倍、21本以上で1.78倍と本数が増えれば増えるほどそのリスクは高まります。
口唇裂(先天性にくちびるに亀裂が見られる異常)、口蓋裂(先天性に口の中の天井にあたる部分に亀裂が見られる異常)も1.34倍とリスクが高まることが報告されています。

 

●妊娠中にアルコールを接種することにより高まるリスク
妊娠中にアルコールを接種すると、胎盤を通過し、胎児細胞の増殖や発達を阻害し、流産、死産、先天異常の発生確率が高まると考えられています。

先天性異常としては
・子宮内胎児発育遅延ならびに成長障害
・精神遅滞や多動症などの中枢神経障害
・特異顔貌、小頭症など頭蓋顔面奇形
・心奇形、関節異常などの種々の奇形
を引き起こすとされています。

妊娠と知らずにアルコール類を少量飲んだ程度であればさほど問題がないともいわれており、不用意に不安になる必要はありませんが、安全量が確立されていないため、禁酒を行って頂くことを強く推めています。

 

参照)


日本産科婦人科学会
http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=5

日本産婦人科医会
http://www.jaog.or.jp/sep2012/JAPANESE/jigyo/SENTEN/kouhou/insyu.htm

横浜市母子手帳

厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/02/dl/h0201-3a3-02h.pdf

横浜市 こどもの受動喫煙について
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kenko-iryo/eiken/hokenjoho/wadai/childets.html)

投稿者: おおいウィメンズクリニック

2019.08.24更新

妊娠中に気を付けるべきこととして、妊娠糖尿病があります。
妊婦さんの7~9%は妊娠糖尿病と診断されるため、必ずかかりつけの医院で検査を受けるようにしましょう。(当院ではすべての妊婦様に妊娠糖尿病検査を実施しております)

 

●妊娠糖尿病とは
妊娠糖尿病とは、妊娠中に発見または発症した糖尿病ほどではない軽い糖代謝異常です。
なお、妊娠前から既に糖尿病と診断されている場合や、妊娠中に明らかな「糖尿病」と診断された場合は妊娠糖尿病より重度の状態ですので、血糖をより厳密に管理する必要があります。

 

●どうして妊娠糖尿病になるの?
妊娠すると胎盤からでるホルモンの働きで、血糖の調節をするインスリンの働きが抑えられます。また胎盤でインスリンを壊す働きの酵素ができるため、妊娠していないときと比べてインスリンが効きにくい状態になり、より血糖が上がりやすくなります。妊娠中、特に妊娠後半は高血糖になる場合があり、一定の基準を超えると妊娠糖尿病と診断されます。

妊娠糖尿病になるとどんな影響がでるの?
妊娠糖尿病は、母体だけでなく赤ちゃんにも合併症をもたらします。

<母体の合併症>
・帝王切開率の増加 (赤ちゃんが巨大となり、経腟分娩が困難になることがあります)
・難産(肩甲難産)(赤ちゃんが巨大となり、分娩時に肩がひっかかって難産になることがあります)
・羊水量の異常
・子宮内胎児死亡

<赤ちゃんの合併症>
・巨大児
・形態異常
・心臓の肥大
・小児期~成人期のメタボリックシンドローム

上記以外にも新生児低血糖、新生児高ビリルビン血症、低カルシウム血症、呼吸窮迫症候群などの合併症が引き起こされることがあります。

妊娠糖尿病になりやすい体質が疑われる場合
・肥満
・家族に糖尿病の人がいる
・高年妊娠(35歳以上)
・以前に大きな赤ちゃんを産んだことがある人
・原因不明の流産・早産・死産の経験がある人
・羊水過多(ようすいかた:羊水が多い)
・妊娠高血圧症候群の人、もしくは過去に既往がある人

 

●妊娠糖尿病と診断されたら
妊娠糖尿病と診断されたら、妊娠中の血糖値をしっかり把握し、それを参考に食事療法・運動療法・薬物療法を行って血糖を健常妊婦さんに近い状態にコントロールすることが大切です。

1、食事療法
・適正なエネルギーの食事をとる
・栄養のバランスを考える
・規則正しく食事をとる
・鉄の多い食品をとる
・カルシウムの多い食品をとる
・塩分を控える

2、運動療法
1日の運動時間は30分程度とし、週3~4回を目安に行いましょう
妊娠中の運動は血糖コントロールの改善につながる効果がありますが、妊娠の状況によっては運動をできない場合があります。また、不適切な運動は逆効果です。妊娠中の運動は、必ず主治医の許可を得て行いましょう。

3、薬物療法
健康な妊婦さんの血糖値目標に達成することが食事療法のみでは不可能なときにはインスリン療法が加わります。

 

参考文献・HP
日本産婦人科学会
http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=3

国立研究開発法人 国立成育医療研究センター
https://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/perinatal/bosei/bosei-jsdp.html#Q1

投稿者: おおいウィメンズクリニック

2019.05.03更新

HTLV-1は、母乳を介して母子感染するウイルスです。厚生労働省から妊婦の方に向けてHTLV-1の母子感染を予防する喚起がなされています。
妊婦健診時のスクリーニング検査にて感染の確認を行い、もし感染している場合は授乳方法を工夫することによって、HTLV-1に赤ちゃんが感染する可能性を低くすることができます。感染していても生涯発症しないことがほとんど(全体の95%)と言われておりますので、過度にご心配いただくことはありません。

●HTLV-1とは

細胞(HTLV-1は、HumanT-cellLeukemiaVirustypeⅠ(ヒトT細胞白血病ウイルスーⅠ型)の略称です。
主に血液Tリンパ球に感染するウイルスです。一度感染してしまうとウイルスを持ち続けることになりますが、感染しても発病する人はごく一部(2.5~5%程度)で、しかも発病までには長い潜伏期があります。このようにこのウイルスを無症状で持続的に保有している人をHTLV-1キャリアと呼びます。
現在約108万人、つまり日本の人口の約1%にあたる数のHTLV-1キャリアがいると推測されています。 

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●HTLV-1が引き起こす病気

ATL:成人T細胞白血病・リンパ腫
HTLV-1に感染した血液細胞(Tリンパ球)ががん化して、白血病や悪性リンパ腫を起こしたものです。
他に明らかな病気が無く、以下の症状が出てきた場合にはATLを発症している可能性があるため、速やかに最寄りの医療機関(血液専門医のいる病院)を受診して下さい。
①強い倦怠感・高熱がなかなか治らない(通常1週間以上)
②リンパ節が腫れる
③皮膚の赤く盛り上がった発疹
④意識障害

HAM:HTLV-1関連脊髄症
HAMが発症する原因はまだはっきりとはわかってませんが、HTLV-1に感染したTリンパ球が脊髄の中に入り込み、炎症を起こすことがきっかけと考えられています。歩行障害(歩行時の足のもつれ、足の脱力感)や排尿障害(尿の回数が多くなったり、逆に尿の出が悪くなったりなど)、排便障害(便をうまく出せないなど)の症状が表れます。HAMは平成21年度に「厚生労働省難病対策疾患」に指定されました。


●HTLV-1の感染経路
人から人へ次の3つの経路で感染します。
 ①母子感染(主に母乳を介して)
  母乳中に HTLV-1 感染細胞が含まれているために、生後6か月間以上母乳を飲ませ続けた場合、赤ちゃんの 5~6 人に 1 人が感染(感染率 15~20%)することが知られています
 ②性交渉による感染(主に夫婦間感染)
  主にキャリアの男性(夫)から女性(妻)に感染しますが、稀に女性から男性への感染もあります
 ③輸血感染キャリアから輸血を受けることで感染します
  1986年以降は献血者に対して赤十字血液センターでの検査が行われ、HTLV-1感染血液が除外されるようになったため、輸血感染はなくなったと考えられています

 

●HTLV-1の感染力
HTLV-1は感染リンパ球が生きたままの状態で体内に入ることにより感染するので、感染経路が限られています。プールや入浴、咳やくしゃみなど一般的な日常生活の中で感染する心配は有りません。

 

●HTLV-1の検査
HTLV-1キャリアであるかどうか調べる場合は、まずスクリーニング検査(PA法又はEIA(CLEIA)法)を行い、陽性の判定が出た場合は確認検査(WB法)を行います。
★当院ではすべての妊婦の方にスクリーニング検査を実施しております

 

●HTLV-1と妊娠・出産
HTLV-1キャリアであっても妊娠に特別な影響はありません。HTLV-1が原因で赤ちゃんに奇形を生じたり、生まれた後に異常を起こすこともありません。

 

●HTLV-1と母乳
母子感染の大部分が母乳を介しています。母乳中にHTLV-1感染細胞が含まれているために、生後6か月間以上母乳を飲ませ続けた場合、赤ちゃんの5~6人に1人が感染(感染率15~20%)することが知られています。対策として授乳をしない人工栄養などの方法がありますが、この方法をとったとしても母子感染が完全になくなるわけではありません。(非常に少ないとされながらも子宮内感染や産道感染の可能性もあります)
お母さんがHTLV-1キャリアである場合は、医師とご相談の上授乳方法を決定してください。
また、母乳以外については特別な対応は全く必要ありません。このウイルス感染細胞は乾燥・熱・洗剤で簡単に死滅するため、衣服、食器、寝具などを通じて感染することはありません。また、咳やくしゃみなどの飛沫感染もありませんし、キスや唾液を通じて感染することもありません。

 

~HTLV-1についての詳しい情報、ご相談は<がん対策推進総合事業>またはお住まいの地域の<保健所><母子保健担当窓口>へお問い合わせください~

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<参考文献・サイト>
1、厚生労働省雇用均等・児童家庭局母子保健課HTLV-1母子感染予防対策保健指導マニュアル
  www.jsog.or.jp/public/knowledge/img/HTLV_1.pdf
2、厚生労働科学研究費補助金がん対策推進総合事業
  http://www.htlv1joho.org/general/general_carrier.html

 

投稿者: おおいウィメンズクリニック

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