クリニックブログ

2019.08.24更新

妊娠中に気を付けるべきこととして、妊娠糖尿病があります。
妊婦さんの7~9%は妊娠糖尿病と診断されるため、必ずかかりつけの医院で検査を受けるようにしましょう。(当院ではすべての妊婦様に妊娠糖尿病検査を実施しております)

 

●妊娠糖尿病とは
妊娠糖尿病とは、妊娠中に発見または発症した糖尿病ほどではない軽い糖代謝異常です。
なお、妊娠前から既に糖尿病と診断されている場合や、妊娠中に明らかな「糖尿病」と診断された場合は妊娠糖尿病より重度の状態ですので、血糖をより厳密に管理する必要があります。

 

●どうして妊娠糖尿病になるの?
妊娠すると胎盤からでるホルモンの働きで、血糖の調節をするインスリンの働きが抑えられます。また胎盤でインスリンを壊す働きの酵素ができるため、妊娠していないときと比べてインスリンが効きにくい状態になり、より血糖が上がりやすくなります。妊娠中、特に妊娠後半は高血糖になる場合があり、一定の基準を超えると妊娠糖尿病と診断されます。

妊娠糖尿病になるとどんな影響がでるの?
妊娠糖尿病は、母体だけでなく赤ちゃんにも合併症をもたらします。

<母体の合併症>
・帝王切開率の増加 (赤ちゃんが巨大となり、経腟分娩が困難になることがあります)
・難産(肩甲難産)(赤ちゃんが巨大となり、分娩時に肩がひっかかって難産になることがあります)
・羊水量の異常
・子宮内胎児死亡

<赤ちゃんの合併症>
・巨大児
・形態異常
・心臓の肥大
・小児期~成人期のメタボリックシンドローム

上記以外にも新生児低血糖、新生児高ビリルビン血症、低カルシウム血症、呼吸窮迫症候群などの合併症が引き起こされることがあります。

妊娠糖尿病になりやすい体質が疑われる場合
・肥満
・家族に糖尿病の人がいる
・高年妊娠(35歳以上)
・以前に大きな赤ちゃんを産んだことがある人
・原因不明の流産・早産・死産の経験がある人
・羊水過多(ようすいかた:羊水が多い)
・妊娠高血圧症候群の人、もしくは過去に既往がある人

 

●妊娠糖尿病と診断されたら
妊娠糖尿病と診断されたら、妊娠中の血糖値をしっかり把握し、それを参考に食事療法・運動療法・薬物療法を行って血糖を健常妊婦さんに近い状態にコントロールすることが大切です。

1、食事療法
・適正なエネルギーの食事をとる
・栄養のバランスを考える
・規則正しく食事をとる
・鉄の多い食品をとる
・カルシウムの多い食品をとる
・塩分を控える

2、運動療法
1日の運動時間は30分程度とし、週3~4回を目安に行いましょう
妊娠中の運動は血糖コントロールの改善につながる効果がありますが、妊娠の状況によっては運動をできない場合があります。また、不適切な運動は逆効果です。妊娠中の運動は、必ず主治医の許可を得て行いましょう。

3、薬物療法
健康な妊婦さんの血糖値目標に達成することが食事療法のみでは不可能なときにはインスリン療法が加わります。

 

参考文献・HP
日本産婦人科学会
http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=3

国立研究開発法人 国立成育医療研究センター
https://www.ncchd.go.jp/hospital/about/section/perinatal/bosei/bosei-jsdp.html#Q1

投稿者: おおいウィメンズクリニック

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